UCIエリート女子 レースレポート DAY1(土曜日)

投稿者: | 2018年11月17日

2018年のRaphaスーパークロス野辺山、UCIレースのオープニングを飾るのはエリート女子。30名を超えるエントリーを集めた国内屈指のハイレベルな争いは、昨年大会の上位陣が再び顔を揃える結果になりました。

事前天気予報と大方の期待を裏切る好天に恵まれた野辺山・滝沢牧場。近年稀に見るドライコンディションにレースはハイスピード化。コースにはパワーを要求しつつも、スリッピーな砂利と下りの溝といったテクニックを要求するセクションも。

号砲とともに飛び出し、全日本チャンピオン今井美穂(Co2 Bicycle)のお株を奪うホールショットを取ったのはエミリー・カチョレック(スクイッド・スクアッド)。ややスタートで出遅れながらも、ポジションを上げた今井、昨年初日優勝、2日目2位という成績を残しているサミー・ルーネルズ(スクイッド・スクアッド)、そして今シーズン目覚ましい成長を見せている松本璃奈(TEAM SCOTT)による4名の先頭パックが形成されます。

昨年、ここ滝沢牧場で開催された全日本選手権で悲願の初優勝を遂げた今井が、得意の野辺山で今日も積極的な走り。ルーネルズのハイペースもあり、先頭は2名に絞られます。

前週の幕張と同じく、今井とルーネルズのマッチアップとなった今レース。野辺山らしからぬドライで速い展開に、砂利でスリップダウンする選手もちらほら。先頭を争う2人のうち、「いつもと違う野辺山」の犠牲となったのは、今井でした。

昨年の全日本選手権から取り入れられた下りの溝を越えようとして、まさかの落車。ここで大きく遅れた今井は、ルーネルズを再び捉えることはできず26秒差で勝負あり。昨年に続き、ルーネルズが野辺山UCI初日を制しました。

2位には今井、そして3位は今井から17秒遅れでカチョレックが入り、松本は4位という結果に。しかし18歳の彼女にとって意味のあるリザルトとなりました。明日11月18日(日)のレースは、レースグレードがひとつ上がり、日本で初めてのUCI Class-1カテゴリーとして開催されます。

UCIエリート女子結果(11月17日)
1位:サミー・ルーネルズ(スクイッド・スクアッド)41’45”
2位:今井美穂(CO2bicycle)+26″
3位:エミリー・カチョレック(スクイッド・スクアッド +43″

カテゴリー: 2018