女子エリートレースは再びリサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス)の独走劇に。粘り強く追走した今井美穂(CycleClub.jp)を振り切ったジェイコブスが2日連続で勝利を収めました。
「序盤はイージーペースで走ろうと思っていたけど、彼女が速くて最初から最後まで全く油断できなかった。引き離そうとしたものの、泥のセクションでは逆に彼女が速くて差を詰められた」。ジェイコブスが言う「彼女」とは、1周目から後ろにぴったりと付いた今井美穂のこと。
やがて舗装路でジェイコブスのパワーが光り、今井とのタイム差が拡大。「昨日はタイヤの空気圧22〜23psi(1.52〜1.59bar)で、今日は泥を考慮して19〜20psi(1.31〜1.38bar)で走った」というジェイコブスが単独先頭に躍り出ます。
「今日はミスなく行こうと思っていたんですが、とにかくリサが速かった!このまま付いて行ったらダメになると思い、かと言って後ろも離れていたので逃げてやろうと思った」と今井。後方の與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)と武田和佳(Liv)を寄せ付けずに2番手を走り続けます。
最終的にジェイコブスは45分08秒でフィニッシュ。今井が38秒差の2位に入り、3位には前日2位の與那嶺を振り切った武田が入りました。
「どちらかと言えば昨日のハイスピードなコースが好きだけど、泥のあるテクニカルなコースも楽しいから好き。心強いメカニックもいたので安心して走ることが出来た。シケイン周りの盛り上がりも凄かったし、これまで走ったレースの中で有数の雰囲気だった」と、野辺山で連勝を飾ったジェイコブス。前年のイタリアチャンピオンに続いて、オーストラリアチャンピオンが野辺山を支配しました。
UCI 女子エリートリザルト
1位 リサ・ジェイコブス(ラファ・フォーカス) 45’08”
3位 今井美穂(CycleClub.jp) +38”
3位 武田和佳(Liv) +1’10”
4位 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券) +1’32”
5位 豊岡英子(パナソニックレディース) +2’17”