参加者の皆様へシングルスピードカテゴリについてのお願い

投稿者: | 2014年11月21日

本大会に今年も多くの方々にエントリをいただきありがとうございます。また、毎年多くの方々に観戦にお越しいただき大変感謝しています。どのスポーツイベントも競技参加者のみならず観客のみなさんやイベント開催地における地元の方々の協力がなければ成り立ちません。残念ながら継続を断念されるイベントが多くある中で、野辺山シクロクロスは幸運にも多くの皆様に暖かいご支援をいただき、至らない点は多々ありますがここまでの大会へ成長することができました。厚くお礼申し上げます。

さて、シングルスピードカテゴリについて皆様にお願いがございます。このカテゴリはスピードはもちろん多くの参加者の方々が思い思いの仮装を競い合っておられるカテゴリです。運営者一同、大変楽しませていただいております。皆様に配慮いただきたいのはその仮装についてです。本大会には年齢、性別、国籍、文化的背景も想像を超えて多種多様な方々がお越しになります。そういった中でお互いがお互いに傷つけることのないように一定の配慮をいただきたいのです。配慮いただきたいのは競技者の安全を各自で確保することを前提として以下の2点です。

  1. 差別的主張をする仮装をしない
  2. 過度に性的な、特に児童ポルノを想起させる仮装をしない

もちろん上記は明確な定義がしづらいものであることや、具体例に落とし込みづらいものであることも理解しております。たとえば”アダルト”な表現と”ポルノ”の表現の違い、差別は受取側の感情によるものではないのか、●●は児童ポルノを想起させないのではないかといった議論、表現/言論の自由などなど多くの議論があることももちろん承知しております。しかしながら本大会は(または全ての大会が)多くの価値観を持つ方々のご参加とご協力で成り立っています。そういった方々の感情に配慮をいただきたいのです。

このお願いに際して、当方の一番の心配事は上記2点を意識しすぎるあまり皆様が萎縮してしまわないかということです。『うんこジャージもアウトだろ』、『袖無しジャージもアウトだろ』といったご心配を拝見しました。上記2点に該当しないものであれば問題ないと考えております。皆でわいわいと楽しみたいと考えております。今から本当に楽しみです。

言論や表現の自由というものは保障されなければなりません。それ故重ねて申し上げますがこれは『配慮のお願い』であり決して『規制』ではありません。出走を認めないということはいたしません。主義主張のために上記2点に関するコスチュームを着用されるのであればそれは致し方ないことと考えます。しかしながらそれであればそれを堂々と主張し時には議論いただきたいと考えております。

本件に関して、多くの議論やご意見があることは承知しております。少しずつコンセンサスを形成していきたいと考えておりますのでご高配賜りますようよろしくお願い申し上げます。

野辺山シクロクロス運営者一同

※なお、この『お願い』の前に個人ベースでお願いいたしました。これは先にこのアナウンスをすると、その方々や一般の方に『XXさんを狙い撃ちした』という気持ちを抱かせたり、誤解を招く恐れがあったためです。特定の個人を排除することを意図するものではありません。本大会はスポーツ大会です。文化、政治、信条など様々なバックグラウンドを乗り越え、純粋に競技を楽しみ競い合うものであります。その思いを皆様と共有し大会を運営してまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

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