UCIエリート女子 レースレポート Day2(日曜日)


「昨年ロードの合宿があって欠場したのでこれが2年ぶりの野辺山。今回こうして久しぶりに出場し、2日間を通して特別なコースを走ったことがいい思い出になりました」。泥に覆われたパワーコースでライバルたちを2分近く引き離し、2日連続勝利を飾った坂口聖香(パナソニックレディース)は笑顔を見せました。

雪解け水に冷たい雨が加わってたっぷり水分を含み、出場者によって掘り返されたコースは泥々の状態。前日よりもよりテクニックとパワーを要するコースで、全日本チャンンピオンの強さがより鮮明になりました。

この日もスタート後すぐ先頭に立った坂口は、今井美穂(CycleClub.jp)、武田和佳(Liv)、宮内佐季子(Club La.sista Offroad Team)の3名によって構成された追走パックとのタイム差を周回を重ねるごとに拡大します。40分間のレースが中盤に差し掛かる頃にはタイム差は1分を超え、終始落ち着いた走りを見せた坂口が1分54秒リードでフィニッシュ。他を寄せ付けない走りで連勝を飾りました。


来季オランダのUCIチームに移籍し、ヨーロッパでのレース活動を開始する坂口は「今後、選手としてレベルアップするためには、もっとレースに慣れないといけない。まだ自分は勢いのままに走っているので、これでは海外では通用しないことは分かっています。海外で日本人がパワーで劣っているのなら、もっと考えて走らないといけない。シクロクロスの走りがロードレースにも生きていると感じています」とコメント。

また、連覇がかかった2週間後の全日本選手権に向けて「皆様に『いい調子だね』と言われますが、レースでは何が起こるかわからない。連覇という言葉にとらわれずに、一つ一つのレースを大事にこなしていこうと思います」と意気込みました。

坂口に後方では今井、武田、宮内による2位争いが繰り広げられ、前日4位の武田が泥セクションで一人抜け出すことに成功。武田は「昨日は凍っている部分もあって攻めきれませんでした。今日はコースが全部泥で、その泥の下にはトラクションがかかる部分があると試走の時点で分かっていた。レース中盤以降は坂口さんの背中も見えなくなって、後半もタレない彼女との差を詰めるというよりは自分のライン取りに集中しました」と、安定した走りを披露。2位でフィニッシュし、(泥は付いているけど)晴れやかな表情を浮かべました。

前日2位の今井は一旦後退したものの、マッドタイヤを装着したバイクに乗り換えてペースアップ。3番手を走る宮内を最終周回でパスし、2日連続で表彰台の座を射止めています。

UCIエリート女子 結果 Day2(日曜日)
1位 坂口聖香(パナソニックレディース)   40’34”
2位 武田和佳(Liv)             +1’54”
3位 今井美穂(CycleClub.jp)         +1’59”
4位 宮内佐季子(Club La.sista Offroad Team) +2’11”
5位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)  +3’39”
6位 與那嶺恵理(TEAM・eriy.jp)      +4’34”
7位 上田順子(ダム部)           +6’31”
8位 西山みゆき(東洋フレーム)       +6’35”
9位 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)     +8’11”
10位 川崎路子(PAX PROJECT)       +8’45”

カテゴリー: 2016 パーマリンク