第1回 野辺山ツンドラカップへのご参加ありがとうございました 

投稿者: | 2013年1月21日

前日に開催が告知されるという突発的な開催ながら、野辺山ツンドラカップには16名ものシクロクロッサーが集い、無事に記念すべき第1回を終えることが出来ました。

「グラスルーツの中のグラスルーツレース、草レースの中の草レース」である野辺山ツンドラカップ。コースがイベント開催可能になるかは積雪状況に左右されるため、どうしても突発的な告知にならざるを得ません。しかしFacebookやTwitterなどのSNSによる告知をめざとく見つけ出し、「面白そう!」の気持ちを持った16名のライダーが当日会場に集まりました。

会場は八ヶ岳グレイスホテル脇特設コース photo:Hideyuki Suzuki

photo:Hideyuki Suzuki

篠塚建次郎さんのスノードライビングスクールで使用する圧雪されたスノーサーキットを日中だけ自転車のために解放してもらう特設コース。現地入りした参加者たちは最初はおそるおそる、次第にスピードを出してコースを試走。そう、意外や意外、圧雪された路面はシクロクロスバイクでスムーズに駆けることが出来るのです。

しかしながら、雪の深さは一定ではありません。深い雪にひっかかると一気にバイクが減速。前走者が作り上げたラインを外すとスリップする後輪。いかにバイクをコントロールするか、路面をいかに見極めるか、そこには地脚以上にテクニックが要求されるのです。シクロクロスレースをいくつか走ったことのある方なら、いろいろと気づかされること間違いなしのコンディション。

野辺山シクロクロスのオーガナイザーでもある矢野より、ざっくりと競技説明。グラスルーツのレースであり、第1回ということもあり、どんどん参加者で作り上げていくイベントにしたいとの思いが伝えられました。真っ白なキャンバスよろしく広がる白銀の路面。ここにどんなイベントを描くかは、参加したライダーのみなさんで決めていくことができるのです。これはインディーでグラスルーツなイベントだからこそ。

第1回大会は一周約1kmのフルコースを使った個人タイムトライアルと、一周200m弱のオーバルコースを利用するクリテリウムの開催がアナウンス。まずは、雪上個人TTです。

気持ちが良すぎるほどの晴天の空の下(ここ野辺山にあるスキー場は、真冬の晴天率80%をプッシュしています)、30秒ごとに選手たちがスタート!ダンシングでガシガシ踏み倒していく選手もいれば、軽めのギアを回していく慎重派まで、それぞれのペースで発進していきます。コーナーリングは特に差の出るセクション。コース上の選手たちの中にも時折、雪煙を巻き上げて落車する場面が。どこまで攻めるか、自分のテクニックを過信してはいないか。かといって過小に思ってはいないか。己を見つめる個人TTです。

photo:Hideyuki Suzuki

全員がゴールし、それぞれのタイムの集計中、サイクルハウスミカミの三上さんから突発的にラインレースをやろう!との提案。急遽参加者みんなで「ミカミカップ」が開催されたのでした。カテゴリー1の選手は最後尾から、というルールだったものの、フタを明けてみればカテ1の選手が流石の実力で上位を独占。一緒に走ることで、普段はコースの外からしか見ることの出来ないエリート選手の速さを実感できたのでした。

このような提案から実行までのスピーディさは草レースだからこそ。どんどん参加の皆さんで楽しんでいってもらえることがイベントの魅力につながります。

さて、個人タイムトライアルの結果が出たようです。1番手スタートだった中学生ライダー、山田将輝(Limited 846)君が堂々の優勝!並みいるカテ1ライダーを寄せ付けない実力を発揮。ちなみに山田君、先の野辺山シクロクロス(本戦)でもカテゴリー3で敵無しの勝利を飾っています。将来を期待してしまいますね。

photo:Hideyuki Suzuki

個人TTが終わって、次なるレースは雪上クリテリウム。一周200m弱のオーバルコースで参加者一斉スタートです。これがまたコーナーのライン取り、直線路での加速とどこをとっても休めない地獄の展開に!10分間のレース時間が永遠に感じられます。厳密にリザルトを出さないこのクリテですが、大人げないカテ1ライダーたちの中では争いが勃発。ワンミスが命取りの緊迫した状況で、モリタロウこと中間森太郎(チーム埼玉県人)が堂々の優勝。全日本選手権フィニッシャーの実力を遺憾なく発揮しました。ちなみにこの後に「逆回り」で開催されたクリテでも優勝。強い!

photo:Hideyuki Suzuki

photo:Hideyuki Suzuki

簡潔な運営の中ではありましたが、参加してくれたライダーの笑顔が白銀に負けないくらい眩しかったのが印象的。乗り馴れたライダーも、シクロクロスの新鮮に楽しんでいかれたのではないでしょうか。ぜひ周りの仲間にもこの楽しさを伝えていってもらい、一緒に次のツンドラカップを作り上げていけたらと思います。

野辺山シクロクロス本戦もそうですが、今回のツンドラカップも地元の方々の快い協力で開催することができました。会場は八ヶ岳グレイスホテルの敷地内。野辺山シクロクロス実行委員長も視察に訪れ、MTBで走れる雪道に感銘を受けていました。そして地元清里ではカレーでお馴染みのROCKからは特製ソーセージの差し入れまで!地元に根付いたグラスルーツイベントとして、今後も可能な限り開催したいと思ったのでした。

萌木の村Rockよりソーセージの差し入れ! photo:Hideyuki Suzuki

レースコースの性質上、どうしても突発的なアナウンスに頼らざるを得ないのですが、それだけに地元甲信地方のライダーや、フットワークの軽いファンライダーにはぜひまたお越しいただきたいですね。そういえば、今回は大阪からも2名のエントリーがありました。うーん、シクロクロス・ラブ!

現在、シクロクロスは日本でひとつのブームを迎えつつあります。週末には日本各地でレースが開催され、それぞれ開催日が重ならないように調整が計られるほどで、この流れはより質の高いカテゴリーレースの開催へとつながっていく現在進行形のムーブメントなのでしょう。野辺山シクロクロスは、国内外のトップ選手が出場するUCI国際レースとして、シングルスピード選手権等のオリジナリティを保ちつつこの方向性を突き詰めますが、一方で今回のツンドラカップのようなグラスルーツ規模のイベントも発信していきます。

その土地を最大限に使用するシクロクロスでは、その場所ならではのコースづくりや遊び方が可能です。今回の雪が好例となるように、その土地の風土を活かしたイベントが示すものは、順位やカテゴリー制だけでは計れないシクロクロス体験の奥深い魅力。グラスルーツだからこそ出来る小回りの効いた心地よいライドを野辺山から発信します。各地の好オーガナイズのレースが現在進行形で耕しているシクロクロスの裾野から、こうしたインディペンデントな楽しみが続々と登場することに対し、積極的に前を走ります。

野辺山ツンドラカップ、第2回も近日中に開催します。また唐突なアナウンスになってしまうのですが、情報は野辺山シクロクロスTwitterやFacebook、またはRapha Japanにてお伝えしていきますのでぜひフォローしていただき、チェックをお願いします。

野辺山シクロクロス Twitter
野辺山シクロクロス Facebookページ
Rapha Japan Twitter
Rapha Japan Facebookページ

第1回野辺山ツンドラカップ 個人タイムトライアル結果
1位 masaki yamada   0:02:45
2位 moritaro nakama  0:02:47
3位 kazushi mikami   0:02:54
4位 daiki kinoshita  0:03:06
5位 yukikaze ishiyama 0:03:09
6位 jun nakazawa    0:03:16
7位 kazushige hatori  0:03:16
8位 daisuke yano    0:03:25
9位 manabu nemoto   0:03:28
10位 kenshi taketomo 0:03:37
11位 hajime makino  0:03:45
12位 yufta omata   0:03:45
13位 keiko ayano   0:03:57
14位 keizo hiramatsu 0:05:01
15位 mari yano     0:05:32
16位 hideyuki suzuki 0:06:03

フォトギャラリー

フォトグラファーHideyuki Suzuki氏によるフォトアルバム